賃貸暮らしのアコギ好きにとって悩むのが、騒音のトラブル。
楽器演奏は防音が心もとない賃貸物件では騒音トラブルの原因に。生音が最高に素晴らしいマーティンD-28など、響きの良いアコギを壁の薄い賃貸で「ガツーン!」と弾くと・・・
となってしまい、近隣の住民の方に、著しく迷惑をかけてしまいます。
アコギ好きにとっては、アコギの音色は最高に美しいもの。が、音楽に興味がない方には、アコギの音もただの騒音。
アコギを弾く側が、一般常識やルールにしたがって、アコギを楽しむのがマナーになります。
生音だからこそ注意したい
エレキとは違い、アコギは生音でも相当なボリュームが出ます。音の対策をしていないと、ちょっとコードを鳴らしただけで、「うるさーい!!!」と苦情が入ることも。
そのため、部屋でアコギを弾くときは、それなりの対策が必要になってきます。
その対策は主に2つあります。
1・大前提として、防音のしっかりした物件を選ぶ。
2・アコギに弱音器などの器具を設置して演奏する。
以下、詳しく見ていきます。
防音がしっかりした賃貸を選ぶ
部屋でアコギを弾く、その大前提となるのが、賃貸の防音性。
一般的に、普通の賃貸物件(アパート、鉄骨造の物件)では、ほぼ生音の練習はNGだと思います。
というのは、そのような物件は、楽器演奏云々の前に、壁がペラペラで、生活音が丸聞こえのような作りになっている物件が多いからです。
話す声、テレビの音が聞こえる。そんな環境で楽器を鳴らしたら・・・!?考えるだけでも恐ろしいことになります。
部屋でゆったり愛器を爪弾きたい。そういうとき、真っ先に考えたいのが、防音のしっかりした賃貸を選ぶこと。
具体的には、RC構造のマンション物件を選ぶのがポイントになります。
RC=静かではない!?
とはいえ、RCのマンション=防音がしっかりしている、と言えないのが賃貸の難しいところ。
賃貸のマンションのなかには、防音がしっかりしたものとそうでないものがあるのが実情です。
私が20代の頃に暮らした大阪K市のバブル期に建てられた某マンション。
RC構造で「防音は最高ですよ!」と不動産営業マンさんが言っていたので安心して入居。が、引っ越してしてその日のうち、失敗したことが分かりました。
そのマンション、隣の部屋を区切る壁がペラペラで、話し声、生活音、全てが筒抜け。とんでもない手抜き物件で、結局一週間で引っ越すことにしました。
賃貸マンションンのなかには、このようなインチキマンションもあるので、RC=防音がしっかりしていると考えて油断すると、とんでもなく後悔してしまいます。
そこで、失敗しないために、
・部屋と部屋、間取り図をチェック。隣の部屋とどうつながっているかを確認する。
・壁を叩く。音が響いているなら、それはボードの可能性。騒音トラブルに悩む可能性あり。ペチペチするような、コンクリートであればよほどの騒音を出さない限りは問題なし。
など、入居前に、念入りに賃貸物件を選ぶことが大切になってきます。
注目は音大近くの防音物件
部屋でアコギをガンガンしたい、そういうときは、一般の賃貸物件ではなく、音大近くに数多くある防音物件に注目するといいかもしれません。
音大の近くには、楽器をする人専用の賃貸があって、家賃は高いものの、部屋で自由に楽器を弾くことができます(もちろん、常識的な時間内で)。
私が10代の頃、ジブリ映画の音楽で有名な久石譲さんの母校の音大近くに賃貸を借りたことがありました。
その物件は、音大生向けの防音マンションで、みんな楽器の演奏をすること前提に入居してきます。
なので、アコギをガンガン弾こうが、ピアノをガンガン弾こうが、全く問題ありませんでした。このマンション、部屋は狭くて相場よりも家賃が高いのですが、防音は凄かったです。
下の音、隣の音、全く気になりませんでしたので、楽器もやり放題。音楽をする環境は最高でした。
誰にも気を使うことなく、部屋でじっくりアコギを弾きたい。そういうときは、防音物件が一つの選択肢になると思います。
自分でできるアコギの防音対策
とはいえ、楽器練習のためにそこまでするのはなかなか難しいかもしれません。
現実的な方法としては、
賃貸を選ぶときは最低限RC(鉄筋コンクリート)で防音がきちんとされているマンションを選んで、弱音器や消音器などを用いつつ、アコギと付き合うのがベストかもしれません。
市販されているアコギのための防音グッズを使えば、迷惑にならない範囲で、一応アコギを弾くことはできます。
私も、賃貸暮らしをしていて、思いっきりガンガンアコギを弾きたいときは、近所の個人スタジオに出向いてアコギを弾いています。
「ちょっと部屋で弾きたいな」というときは、いわゆる弱音器をアコギにつけて、音を抑えてアコギを爪弾いています。
使用しているのはこちらのアイテム。
これはアコギを強制ミュートの状態にするアイテムで、全く音をなくすことはできませんが、かなり音を抑えることができます。
アコギの美しい音色は楽しむことができませんが、指の運動等、練習は可能になります。
また、このようなサウンドホール自体を覆ってしまうようなアイテムもあります。
・Andoer Sound Hole Cover サウンドホールカバー
アコギに防音対策をすれば、それなりには演奏できるようになります。
楽器好きのモラルとして、隣人の方の迷惑にならないよう、アコギライフを楽しみたいものです。
最後に
以上が、賃貸でアコギを楽しむために知っておきたいことです。
鳴るアコギほど良い音を奏でてくれる反面、一歩間違えればそれは騒音問題に。近所トラブルに発展することも。
アコギの防音は、正しい賃貸選びとアコギの防音対策で、なんとかすることができます。
アコギを愛すればこそ、近所への配慮は必要不可欠。マナーを守り対策をした上で、アコギライフを楽しみたいものです。
参考にしてみてくださいね。