人生を楽しむにはほどよい達観が必要?『40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。』の感想

40歳を過ぎたら、三日坊主でいい。

中年男性のための「いい加減のススメ」的な本、『40過ぎたら、三日坊主でいい。』の読書感想です。タイトルには「40」とありますが、30代の人が読んでも、面白いところがたくさんあると思います。

要約

定年が延長されたが、働く時間が増えて、生涯年収は今までと変わらない可能性アリ。労働者はお金を選ぶか、働く場所を選ぶかの選択を迫られる。

これからは、派遣やフリーターもますます増え、正社員も安心してはいられない実力主義の時代に。しかし、誰もがその競争の中で勝つことは無理。

会社生活である程度自分の将来が見えた人は、目立たないよう息を潜めつつ、仕事でストレスを溜めないようにし、健康を保つ。そして外の世界とつながりを作る。大きく転ばないようにする。

仕事での嫌なことは馬耳東風でスルーすればOK。会社に忠誠を尽くす必要はないから、クビにならない程度にほどほどにして、自分を大切に、自分のしたいことをやれるようにやっていく。会社にしがみついて、好きなことをして、適当に生き残る。

転職について(P14)

いわゆる川上産業にいない人は転職は諦めた方がいい。日本企業はミドルの新卒主義で、ミドルのサラリーマンには厳しい。ある程度の年齢に達したら、会社で不遇でも、転職は避けるべき。どうしても転職するなら、同業他社で。

サラリーマンに勝ち組はいない?(P20)

日本人は会社に飼い慣らされすぎている。「仕事で自己実現」などは、会社が社員を使い倒したいための方便なので、真に受けてはダメ。そもそも、ホワイトカラーの仕事で「生きがい」を感じる仕事なんてない。

資本主義社会における勝者は資本家(または株主)であって、現場で働く会社員ではない。だから、会社で出世してもそれは勝利でも何でもない。

40歳以上の自分探しは時間の無駄(P32)

40歳までに「これが自分だ、これが生き方だ」という自分を見つけられなかったら、今後本当の自分が見つかる可能性はない。ありもしない自分探しなどやめて、人生を楽しめる道を見つける。

不幸を感じやすい遺伝子の人がいる(P36)

人には、ポジティブなことを感じやすい遺伝子を持つ人と、少しのことで不安を感じやすい遺伝子を持つ人がいる。遺伝子で幸不幸の感じやすさが決められているのだから、不安や不幸は消せない。

成功は時間がかかる(P97)

成功の秘訣は、長く続けられることをやること。ただし、やっていて「努力している」と感じないこと。やるのが苦痛ではなく、自然にできること。

まずはやる、ダメならやめていい(P115)

合う合わないはまずやってから。「向いてない」と感じたらすぐにやめてもOK。まずはチャレンジしてみることが大切。

感想など

「人生はある時点で見切りをつけて、現実をみて、仕事で健康を害さず人生を楽しもうよ」的な内容の本です。著者の本はいろいろ極論が多いので、賛否両論が多いようですが、私は個人的に好きで、気楽に読めて好きです。

著者はマイクロソフトの元日本法人の社長で、有名な読書家。凝り性らしく、オンラインゲームで廃人になったこともあるそうで、「人生を楽しむのが一番」という信条を実践されています。

「仕事を頑張ることで、出世もできるし社会に貢献できる!」

「真面目に働くのが一番!」

というような、日本のガチガチの労働観を「本当にそうなの?」と少し冷静に見つめて、「こんな働き方、こんな生き方もできるな」と余裕が持てるようになる本でした。

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