マーケティングができれば、仕事、プライベート、いろんなところで役に立つ!
蛭川速著『使えないとアウト!30代からはマーケティングで稼ぎなさい』(明日香出版社)の読書感想です。
この本について
マーケティングの仕組みや考え方など、基本的なことを分かりやすく勉強できる本。
商売は頭を使ったもの勝ち、誰にどうアプローチして商品を売っていくか、今すぐ約立つ知識をこの本で。
以下、本書の読書メモです。
はじめに(P20)
マーケティング=ニーズを顕在化させ、自社商品を欲しいと思わせる組織的な活動。
お客が商品を買う動機を明らかにする、もしくは動機を作り出す。誰に買ってもらいのかを決め、対象の求める商品、サービスを提供する。
これがマーケティング。
思考のフレームワーク(P37)
マーケティングを行なう際の便利なフレームワーク「3C」。
1・Customer(顧客)
2・Competitor(競合)
3・Company(自社)
まず対象となるお客のニーズを探り、ライバル他社を明確にする。その上で、自社の強みを明確化し、アピールしていく。
これがマーケティングの考え方。
良い客と悪い客(P41)
「お客は神様」という考え方があるが、すべてのお客が神様というわけではない。なかには悪霊もいる。
お客のなかには、きちんと扱うべき客とそうでない客がいる。誰が自社にとって本当に大切なお客なのかを明らかにし、対応を差別化すべし。
松竹梅の云々(P60)
価格設定で有名なのが松竹梅。
・松=フルスペックの最上位商品。価格が一番高い。
・竹=松ほどスペックは高くないが、梅よりもスペックが良い。ここを一番の儲けの狙い目に設定する。
・梅=一番安いスペックの商品。安値で設定。
商品を松竹梅と分けることで、お客が自分で選択する決定権を与える。それによって、お客は「自分で決めた」と満足できる。
お客を分類する(P173)
お客にはいろんなタイプがいる。ニーズも要望も十人十色。
全てのお客の要望を叶えることは無理なので、自社が一番強み、メリットを与えられるのはどんなお客なのかを分析し、お客を選定していく。
感想など
「使えないとアウト!」と、少々煽り系のタイトルですが、内容自体は分かりやすいマーケティングのノウハウ本。
内容もシンプルでスッキリ、最低限のことを分かりやすく学べる内容になっています。
早い話、マーケティングは売り手と書い手をスムーズにマッチングさせるための考え方ですが、マーケティングの考え方は、何も商売だけでなく、恋人探しや理想の仕事探し、いろんなところで応用できます。
自分の価値はどれくらいで、自分が必要としている人(orモノ)はどこにあるのか、それと上手く接触するためにはどこへ行って何をすればいいか、マーケティングの視点がとても役に経ちます。
この意味で、マーケティングの考え方はとても実用的。最低限の知識を知っておくことは、仕事だけでなく、人生+アルファで、役立ってきます。
この本はマーケティングの基本的なことを分かりやすく勉強できるので、予備知識ゼロからでも、必要最低限のことは押さえることができます。
この本で、基礎的なことでもかじっておくと、それがいろんなところ(仕事、プライベート)で生きてくるかも?