今朝起きてTVをつけると、NHKの「あさイチ」で教育改革特集がやっていました。
→http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/180110/1.html
今の仕事をする前は、教育関連の仕事をしており、個人的にはかなり興味を持って見ていましたが、個人的に2020年からの教育改革には賛成。
教育=答えを探すというものから、自分で答えを見つけ出す、つまり「考える力」を育てることは、とても大切なことだと思います。
もう、知識を覚える必要はない?
今までの学校の仕組みで問題だと指摘されているのは、テスト万能主義。
つまり、先生が教えることをきちんと覚えてそれでテストで良い点が取れる。それが素晴らしいことだと偏重されていることです。
個人的に、テストで良い点を目指すことはとても大切なことだと考えていますが、これには問題があります。
それは、テストは最初から答えが決まっている、という点です。
社会で生きていくことは、答えがなかなか見つからない問いを、自分自身で見出していくことに他なりません。
しかし、学校のテストでは最初から答えがあるということが前提になっています。つまり、枠の中でしか物事が見られないのです。
今の時代、一寸先は闇。誰もがみな、変化の激しい時代に生きています。そこに正解があるときもあるし、正解が間違いに変わることだってあります。
だからこそ大切なのは、自分の頭で考えて自分自身で答えを見つけ出していく力。
それは、知識の暗記のみが試されるだけの学校教育においては、決して育むことができない能力です。
自分で考えて行動する。これは社会に出ていろいろ経験して痛い目にあって、そのような試行錯誤のなかで見出すもの。
世の中に出てから身につけることもできますが、できればもっと脳みそが柔らかく、そして失敗してもダメージが小さい子ども時代こそ、そういう環境が必要なのではないでしょうか。
必要なのは知識+α
もちろん、知識を身につけることも重要なのは間違いのないところです。
空っぽの器からは何も取り出せないように、頭に何一つ知識が入っていなければ、新しい発想をするどころではありません。
その意味で、今回2020年からの学習指導要領の変更は、知識の習得も充実させつつ、さらに子どもに考える力を身につけさせることを目的とした改定よう。
なので個人的には賛成です。
勉強だけでできても社会で生き残れなければ意味がありません。かといって勉強ができなくて社会不適合になってしまっても意味がありません。
学校で勉強を頑張って、良い成績を目指すことも、素晴らしいことだと思います。それと同時に、その知識を使ってどうするのか。どんな人間に育てるのか。
教育はそこが原点ではないでしょうか。
ということで、朝一番からなかなか脳みそを刺激された番組でした。人が育っていく。教育って、考えるといろいろ深いなと思います。