戦国時代をテーマにした本7冊を読了、簡単な感想です。
戦国大名: 政策・統治・戦争
戦国大名がどのように誕生し、地域を支配していったのか、その実像に迫る本。
戦国大名の概念から家臣団の形成、商業政策や税制、戦争、様々な視点から戦国大名とはどんなものだったのか、この本で理解することができます。
織田信長のマネー革命 経済戦争としての戦国時代
なぜ信長が天下の覇者になり得たのか、のちの日本にどれだけ影響を与えたのか、その影響力の大きさが分かる本。
「長篠の戦いは経済戦争」(P79)「比叡山焼き討ちは当時の財閥解体」(P101)など、戦人ではない、政治家としての信長の偉大さに気がつく本です。
織田信長 四三三年目の真実 信長脳を歴史捜査せよ!
信長の人物像を再評価する本。
なぜ信長は「うつけ」を演じていたのか、桶狭間はイチかバチかの賭けだったのかなど、今までの信長像とは違う姿が見えてくる内容になっています。
それにしても、偉大な人物は、本当にいろんな顔、評価がありますね。
英傑の日本史 上杉越後軍団編
越後の戦国大名、上杉家についての本。当主謙信から柿崎景家や斎藤朝信などの重臣、上杉家の人々の活躍、実像に胸躍る内容になっています。
特に、村上義清の評価(青二才だった武田信玄を真の男に成長させた男)を読むと、歴史の見方が変わるかも!
英傑の日本史 風林火山編
甲斐の戦国大名、武田家の人々についての本。
信玄、勝頼、武田四名臣、戦国最強をうたわれた武田家の人々について、知識を深めることができます。信玄の砥石崩れの話は、特に学ぶところがあります。
戦国武将の履歴書 時代劇ではわからない意外な過去
戦国武将を履歴書+解説で紹介するというライトな戦国本。
文章も軽めで、「それは冗談過ぎるだろう」的な記述も多い(シモネタ系や冗談めかした話が多い)ですが、軽い気持ちでサラッと読むには面白いかも。
誰も書かなかった「タブーの戦国史」大全
戦国のダーク、一般的には知られていない話を集めた本。
首実験の話や脚色されている戦国大名の真実の評価など、「へぇ」となる小ネタが多い本です。
感想など
個人的に小学生の頃から戦国時代に興味を持ち、折にふれて本を読んでいます。
戦国という生きるか死ぬかの時代、そこには生き残るための裏切りや成り上がるための陰謀があり。同時に「我こそは」という正義と信念も。
最強の軍事センスを持ちながら領土拡大をしなかった謎多き武将、上杉謙信。
副将として武田信玄を支え、川中島の戦いで我が身を犠牲にし兄の身代わりになって戦死した武田信繁。
上昇志向で四国の覇者となったものの、得た領地は秀吉に没収され、九州遠征で大切な息子をなくして失意のまま亡くなった長宗我部元親。
生きること、功をなすこと、名をなすこと、すべてを失うこと。
争いの時代だったからこそ、そこには人が生きることの真実があるのかもしれませんが、戦国時代の武将の生き様に、学ぶべき何かがあるような気がします。