サンクコストの問題は軽視できない。物事は「続ける」より「やめる」ことの方が難しい

夕暮れ

2015年も残りわずか。

今年は、札幌へ引っ越しをするという驚きの一年となりましたが、2014年より仕事も上手くいき、総合的には「良かった」と言える一年になりました。

とはいえ、上手くいかず、「これは失敗したな・・・」と反省してしまうこともありました。

2014年末から取り組むことを決意して、今年は1月から毎月様々な労力を費やしてきたある案件が上手くいかず。

最善を尽くし持てるものを費やして取り組んできましたが、いよいよ、結果は期待通りにはいかないことが分かりました。

この案件は、年内途中、「これは上手くいかないぞ」という兆候のようなサインを受け取っていたので、途中で「あきらめる」という選択も考えたのですが、「これだけ頑張ったのだから」と、諦めきれず行動を継続。

「2015年いっぱい限りはできる限り頑張ってみよう、もしかしたら奇跡が起こって上手くいくかもしれない!」と思い、試行錯誤を繰り返してきました。

しかし、希望する結果を得ることは難しい状況であることが明らかになって、「成功の可能性が極めて低い」という現実を、認めざるを得ない状況になりました。

大切なのは「上手くいく可能性が低いことが分かったとき」の決断

上手くいかない可能性が高いのに、諦めきれない。

サンクコスト(埋没費用)という言葉がありますが、これは本当に恐ろしいものです。

上手くいかない、無駄だと分かっているのに「もしかしたら」と淡い期待を抱き努力を継続してしまい損切りできず、それによってますます損失を重ねていく

私の場合はまさにそんな状況で、典型的なサンクコストの失敗例。「全ての試みが無駄だった」というわけではありませんが、今回は費やした様々なものに対して、得られるものが、あまりに少なすぎました。

労力、お金、時間、限られた資源を価値あるもに使ってこそ、それらは生きてきます。

上手くいく見込みのないものにいくら努力や労力を費やしても、それは虚空に消えて、無駄に消費されていくだけ。そのことによって、他のチャンスを獲得するチャンスすら失ってしまいます。

だからこそ、撤退の決断は、早めに下す必要があるのですが、なかなか難しいです。

根拠のない期待は信用しない

上手くいかない可能性が高いことを諦めきれず見込みのない努力を続けてしまう。

こんな失敗を経験し、その反省をしていたのですが、そのとき思ったのは、続けることの大切さより、むしろやめるとき、引き時を決断することの難しさです。

何か新しいことを始めるのは簡単で、それを続けることも、それほど難しいことではありません。

でも問題は、途中で明らかに「これは難しそうだ」と思ったこと、実現の可能性がないこと、上手くいく見込みがないことをさっさと見切ることです。これが本当に難しい。

「これをしたら上手くいくかもしれない」とか、「○回挑戦すれば何かが変わるかもしれない」とか、現実から目を背向け、わずかな可能性、かすかな希望を信じて、無駄を垂れ流していく。何という時間と労力の無駄か・・・。

冷静に考えると、無理なことを続けること、可能性がないことを追い求めることは、自分の人生の可能性を自ら小さくしてしまうような、ある意味とても危険な行為かもしれません。

人生、できることは限られています。時間、労力、お金、制限があります。だからこそ、上手くいかないことにこだわるのは、人生の大きな損です。

どうせ努力をするなら、努力をしてそれに見合った結果が得られるものに努力を費やしたいもの。

何でも頑張る必要はなくて、むしろ、「これは頑張っても無理そうだな」と分かった時点でやめる方が、損失を抑えることができるのではないか?そんなことを感じました。

失敗から目を背ける代償

上手くいかないことは、途中「これはダメだぞ」というサインが出てくるのですが、そこで意固地になってしまい、「今まで頑張ってきたのだから」とこだわってしまうと、ますます泥沼にハマってしまいます。

そういうときすべきなのは、無理だと分かった時点で速やかに撤退して損切りをすること。

「やめる」「あきらめる」というとネガティブな響きがありますが、可能性がないことを受け入れてやめることを決断することはとても大切なことだと思います

実現の見込みのないことをさっさとやめて、代わりに、実現の見込みがあることに労力を投資する。そうすれば、見込みのないことに使った時間、労力、お金、様々なコストを、最小限で抑えることができます。

人生、そう奇跡は起こらないもの。自分の人生で「例外」が起こることは期待してはいけないもの。だからこそ、本当は、無理だと思ったことは早急にやめた方がいいのかもしれません。

まだまだ自分も勉強不足で、どうにも「上手くいかない」と分かっていることでも、過度にこだわりすぎてしまうのがいけないよう。その結果、2015年は、お金、時間、労力、いろんなものを無駄にし、大いに反省させられました。

さずかに2016年は、同じ失敗を繰り返さないよう、「何を続けるか」よりも、「何をさっさとやめるか」、物事の引きどき、損切りのタイミングをあやまらないよう、学びとして生かしたいと思います。