今、私は学生時代の音楽仲間と、一緒にバンドを組んでいます。
メンバー全員が社会人。月2度、スタジオで練習するのがせいぜいですが、曲を作って、練習して、録音することを楽しんでいます。
このメンバーの一人が、私と学生時代仲の良くなかった男でした。音楽の趣味も違う、感性も違い、昔から、「こいつとは気が合わないな・・・」と感じていました。なので、学生時代はあまり縁がありませんでした。
しかし、いつ頃から、音楽仲間と練習をするようになり、またそのメンバーとも会うようにもなりました。こうして、1年2年と、一緒に音楽をやる仲間になりました。
時間というのは不思議なもので、昔の感情のわだかまりも自然に消えて、人間同士、自然に上手くやっていくことができます。このことを思うと、人の「縁」というものの不思議さを感じます。
今も会う人、会わない人
学生時代、とても仲の良かった人、一緒につるんでいた人と疎遠となり、ケンカしたり仲の良くなかった人と、今でも付き合いがある。人の縁も、切れる縁とつながっている縁があって、そこに私の意志や努力が介在しない。このことは単純に驚きです。
「続けたい」と思ってもやめざるを得ないこと、「したくない」と思っても続けていることがあるように、人との関係でも、つながっていく縁、切れていく縁があるように思います。
学生時代、いつも一緒につるんで遊んでいた友人は行方知らず、仲の良くなかった同級生とは今も会う。縁がある。
我々の場合は、音楽というつながりによって、縁がある関係のように思いますが、それでも、つながる縁と途切れる縁、何が違うのだろうと、不思議さを感じてしまうこの頃です。