書店に行けばいろんなご利益が?
齋藤孝著『10分あれば書店に行きなさい』を読んだ感想です。
この本について
「本屋さんに行くこと、本を読むことにはいろんな意味がある。とりあえずは、まず1日10分、本屋さんに行く習慣をつけよう。いろんないいことがあるよ」
という本です。
この本を読めば今すぐ本屋さんに行きたくなる話が満載です。
以下、本の気になった内容と要約です。
本屋に行く意味(P14)
モチベーションを上げるには一流のものに触れること。一流のものに触れることで、発揮されていない能力のスイッチがオンになる。一流のものに触れる一番簡単な方法が本屋に行くこと。
本屋に行けば、人類の英知から、成功した人の本まで、一流の「分身」に触れることができる。そこから、限りない刺激を受けることができる。
まずは1日10分の書店通いから(P19)
本屋ほど栄枯盛衰、移り変わりの早い世界はない。
本棚の商品が毎日のように変わり、それを観察することで、時代の流れを観察でき、刺激を受ける。
毎日本屋に通うのは意味がある時間になる。そこで、まずは1日10分、本屋へ通うのがオススメ。
脳はサボるとダメになる(P40)
頭の働きが鈍くなること、うっかりミスが増えているのは、脳の衰えではなく、脳がサボっているから。
使っていないと脳はどんどん怠けるようになる。だから、もっと勉強し、脳に刺激を与えることが大切。
本屋さんに行けば、平台に陳列されている本は毎日変わる。本屋さんに通うことは、脳を気軽にメンテナンスできる良い方法。
古典を読む(P93)
日本ではたくさんの古典を読むことができる。最近は難しい古典も新訳で手軽に読めるようになっている。
この意味で、日本は恵まれている国。「据え古典読まぬは日本の恥」。
ベストセラーを読む(P130)
売れているもの、人気になっているベストセラー本にはそれなりの理由がある。自分の好き嫌いは置いておいて、なぜその本が売れているのかを考える。時代と自分のズレを感じて、修正する。
心のオアシスとなる場所を(P143)
日本はストレス社会。何にせよ、心が落ち着く場所を確保することが大切。その場所は、好奇心を刺激され、リラックスできるところ。
感想など
「本はいいよ、本屋さんはこうやって利用するのがいいよ」という情報が満載の一冊でした。
ある種の自己啓発本ですが、本屋さんに通うメリット、効果についてここまで詳しく書いている本はないのではないでしょうか。
私も東京へ行くたびに神保町通いするのが楽しみの1つ。神保町のいろんな本屋さん、三省堂から東京堂などの新刊書店から、古本屋さんのはしごまで、神保町巡りは最高の時間です。
本屋さん巡りの楽しさは、本との出会いでしょう。
本屋さんへ行って、興味があるコーナーで本を探す。そして面白そうな本を買う。単純なことですが、これが楽しい。
しかも、本屋さんで偶然見つけた本が、自分の人生を変えてしまうこともあります。そのようなチカラのある本と出会いを経験すると、本屋さん巡りがやめられなくなります。
いい本と出会うことは、本当に自分の価値観を丸ごと変えてしまうような、大きなチカラがあります。
だからこそ、本屋さんにはちょこちょこ通って、「出会い」のチャンスを失くさないようにしたいものです。