『地方消滅 – 東京一極集中が招く人口急減』の読書感想 – 迫り来る地方消滅の現実

地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)

これから、800もの自治体が消えていく!

増田寛也著『地方消滅 – 東京一極集中が招く人口急減』(中公新書)の読書感想です。

この本について

人口ダウンによる地方自治体への影響と将来起こる可能性について考える本。

現在の日本は、政治や経済、多くの面で東京一点集中型のシステムが続いており、地方は人口急激にともなう景気の悪化→更に人口が減るという悪循環に。

何より、日本の人口自体がダウンしており、国が有効な少子化対策をしない現状が進んでいけば、将来800以上の自治体がなくなってしまうとのこと。

日本の人口が減り、自治体が消滅。

なぜそのようなことが起こるのか、人口、政治、経済、複合的な視点から勉強できるのが本書。

日本の人口問題は、「これ1つが問題!」という単純なものではなくて、いろんな問題が重なった結果、今の問題が起こっていることが理解できます。

日本の人口が減っている原因の1つに少子化問題がありますが、我々の世代(1980年代~)では、大卒で子どもを2人以上作る友人は少なく、私の知り合いの子どもは一人っ子ばかり。

我々の世代は、一昔前の世代に比べ実質収入が100万200万と下がっているという話で、お金のこと、将来のことを考えると、「子どもを作っても何とかなるさ」と楽観できないのが現状

現実対処しながらなんとかやっていかなくてはいけないのが今のご時世、お金の面で、子どもについては不安を抱えている人も多いと思います。

この本を読んでいて面白かったのは、独自政策によって人口が+になった自治体の成功例の話です。

東京への一点集中に不安を持った自治体は独自の政策を実行、子育て支援や独立支援など、独自の人口対策を行うことで、それが上手くいっているケースもあるようです。(福井県鯖江市や北海道ニセコ町など。)

お金の問題がなんとかなって(仕事)、自治体が個性的、実用的な支援を用意しているなら、人は自然にその街に集まる。

結局はそこが問題なような気もしますが、我々日本国民として、生活の基盤が東京や大阪、愛知など大都市圏だけに集中するより、全国津々浦々いろんな場所で暮らせていける選択があるのが理想。

人口急減問題は、日本人が暮らしについて考える、よい機会になるのかもしれません。

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