『捨てる力』の読書感想 – 前に進む、そのためにまず必要なこと

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捨てる力

何かを得たい、そう思ったら今持っているものを捨てること。

羽生善治著『捨てる力』(PHP文庫)の読書感想です。

この本について

羽生善治棋士の考えていることをまとめた本。

今までの経験や知識にとらわれず新しい発想をする方法や、調子が悪いときの対処法など、日々の人生で参考にしたいヒントが満載です。

以下、本書の読書メモです。

40という年齢(P4)

40は迷いやすい時期。ある程度経験、知識を積んでいるが、それゆえに先入観なしに物事を見るのが難しくなってしまう。

そこで、40になったら、意識的に自分の経験、知識を捨てていく。そうすることで、今までの経験、考え方にとらわれない、新しい発想を取り戻すことができる。

枠組みを決めない(P18)

「○○のために1日△時間☓☓をしよう」というような枠組みは決めない。決めてしまうと、それに支配されて、柔軟に動くことができなくなる。

覚える必要がないことは覚えない(P33)

新しいものを覚えるためには、不要なものを覚えないこと。忘れていいことはどんどん忘れていく。そうすることで、新しいこともきちんと覚えられる。

勝ち続けているときの心得(P59)

調子が良く、価値が続けているときこそ注意。

勝っているとき、上手くいっているときは上手くいっているやり方を変えるのがとても難しい。どうしても保守的になってしまい、従来通り、今まで通りのやり方に固執してしまう。

そのままでも上手くいく確信があればそれでいいが、変える必要を感じているなら、リスク覚悟で少しづつやり方を変えていく。

自分の頭で考える(P113)

新しい発想をするときに大切なのは、自分の頭でとことん考えてみること。過去のデータとか、人の事例だとか、そういうものを参考にしても、あまり上手くいかない。

自分で考えに考え抜いたとき、名案が浮かぶ。データとか事例に頼っていては、上手くいかない。自分の頭で考えたことにこそ、意味がある。

何をやってもダメなとき(P166)

人生、どうしても流れに乗れないとき、何をやってもダメなときがある。そういうときは休むとき。底の時期なので、何もせず、ゆっくり休む。

そうしているとまた流れが変わる。流れが変わったらまた動き、試行錯誤していく。そうすると、底から抜け出せる。

問題について(P170)

問題を認識できる=その問題が半分以上解決している

問題が分かれば解決法が分かる。困ったことがあれば、まず何が問題になっているか、そこを明確にすること。

努力にモノサシを持つ(P181)

何かを達成するために大切なのは、「これをこのくらい頑張れば上手くいく」という努力のモノサシを持つこと。

どれくらい頑張ればいいのかが分かれば、どんな状況でもコツコツ頑張れる。失敗したときも、「これだけ頑張ったのだから」と納得して諦められる。

成長はこんな感じ(P194)

ある程度までレベルが上がると、そこからの成長はスムーズに進まない。

最初は努力と成長が比例するが、ある段階になると、成長が伸び悩む。横ばい状態が続き、あるときからまた「グーン」と伸びる。

伸び悩みを感じたら、それは自分がある程度のレベルまで来たということ。伸び悩み=才能がないと諦めず、コツコツ頑張る。

感想など

仕事の心構えから日々の意識など、いろんなヒントが見つかる本。

「新しい発想をするために今までの知識・経験を捨てる」という発想はとても刺激的で、たしかに、年齢を重ねていると、本当に自分の脳味噌が固まって、同じような発想、同じような行動をしていることに気がつきます。

確かに、そうしていると安全確実で楽だけど、そこからは新しい何かは出てこないのも確か。新しい何かを得るためにはその既存のパターンを変える必要があって、そのために、今持っている不要なものを捨てる。

この発想をすると、これはする必要はない、これは無駄だったなということが見つかって、身軽になります。そこから新しい視点が生まれてきます。そう考えると、得ることだけでなく、捨てるという発想も、とても大切なのかもしれませんね。

本はこちら
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