日本でもフリーエージェント時代が来る?『辞めて生きる技術』を読む

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辞めて生きる技術

今の時代、会社に人生を賭けてはいけない?

藤井孝一著『辞めて生きる技術』(フォレスト出版)の読書感想です。

この本について

「今の御時世、会社勤めしていても人生は安全ではありません。会社に人生を預けず、依存しなくても生きていけるようになることが大切です。そのための考え方&ヒントがこちらですよ」という本。

著者は週末起業塾で有名な藤井孝一さん。

「会社に雇われて給与をもらう」という昔ながらのモデルは崩壊しつつある今、この本を読むことで、自分で働き方を決め、お金を稼ぐ力を持つことの大切さを学ぶことができます。

以下、本書の気になった内容です。

サラリーマンは安定しない(P5)

昔は、会社勤めしていれば、リストラなし、昇進ありで、安定して生きていくことができた。しかし、そんな時代は終わり、誰もがリストラされる危険がある。

収入源が1つしかない会社員の場合、リストラ=命綱が絶たれること。そんな時代、会社を信用して会社に依存する生き方は、大きなリスク。いつ、すべてを失ってもおかしくない状態。

管理人注

「ここに入れば一生安泰」と言われた某企業でも、リストラが実施されるご時世。「人生これで大丈夫!」という状況は、一生ないかもしれない時代。

正社員になることが安定につながると考えられている今、日本政府は人件費のかかる正社員を減らして非正規雇用者を増やしていく方針のよう。

人生、一寸先は闇。聖域と考えられている公務員ですら、これからどう転ぶか分かりませんし、「正社員になった=安定して暮らせる」と考えるのは危険かもしれません。

時代は厳しい状況に(P29)

一昔前、サラリーマンの独立開業がブームになった時代があった。その頃は、「好きなことを仕事にする!」「夢ややりがいが持てる仕事をする!」という内容が人気だったが、現状、それらは甘い夢で終わるケースがほとんど。

世の中は厳しく、好きなことを仕事にして独立成功したケースは少ない。ほとんどが、食うに困る状態。今は、理想論ではなく、確実に食っていける方法が一番求められている。

独立するにしても、夢や理想ではなく、現実的に稼げる力が求められている。

週末起業で稼ぎを増やす(P32)

独立願望があっても大切なのは会社を辞めないこと。まずは、週末の休み時間を使い、週末起業をすること。そのコンセプトはこちら。

1・今の仕事のスキルを活かして起業する。

2・たくさんお金を稼ぐことを目的にするのではなく、自分と家族の暮らしが安定する範囲のお金を稼ぐことを目的にする。

→たくさん儲かっても、忙しくなりすぎてしまう。そんな状況では、家族と過ごす時間もなくなり、「成功しても不幸な人」になってしまう。

3・最終目的は独立(フリーエージェント化)すること。

準備もないまま独立するな(P37)

独立願望を持つのは良いが、そうそう美味しいこと、奇跡は置きない。独立を目指すなら現実的に。まずは会社員を続けて週末起業。土日や夜の時間を使い、お金を稼ぐ方法を模索していくことが大切。

経営者は人件費を削りたいのが本音(P42)

会社のトップは、会社に負担の大きい人件費を削りたいと思っている。(日本の多くの会社が、国際競争を求められており、人件費の負担は、競争力の低下につながる。)

このような状況、正社員であっても、安心はできない。むしろ、「オレは大丈夫だ」という人ほどヤバいかもしれない。だからこそ、雇われ人である会社員こそ、誰よりも危機意識が必要。

日本でもフリーエージェント化が進む(P59)

日本では、これから会社組織に属さないフリーエージェント(要はフリーランス)が増えていく。会社も、社員は最低限におさえ、プロジェクトごと、フリーエージェントを雇い、そのプロジェクトごとに仕事が進んでいくような形態に進んでいく。

フリーランス化が進む理由(P67)

今の世の中、

1・従業員と会社の関係が崩壊した。(会社が従業員に安定を保証しなくなった→従業員が会社を信頼しなくなった)

2・生産手段が安価になったため、個人でもビジネスをしやすい環境が整ってきた。

3・人々が仕事に報酬だけでなく、やりがいを求めるようになった。

4・会社の寿命が短くなり、会社よりも従業員の方が長生きするようになった。

という要因により、人々がフリーランスとして働くことが自然な状況になってきた。

週末起業を始める5つのポイント(P100)

週末起業を行う上で大切な5つのこと。

1・会社を辞めずに始めること。

2・一人で始める。

3・あまりお金をかけないでビジネスをすること

4・本業はしっかりやる。

5・始めたら途中であきらめない。

事業内容はどう決めるか(P116)

事業決めはまずの大まかな方向性から検討。それからしたいのが、自分の棚卸し。自分の好みや趣味、強み、セールスポイントを1からチェック、そのなかで、使えそうなものを選んでいく。

事業をするなら、自分にないものを仕事にするより、すでに自分が持っているものを選んだ方が良い。

独立して感じる不安(P166)

実際に独立した人は、様々な不安を感じる。特に、収入を失う不安、肩書を失う不安、所属する場所を失う不安は大きい。しかし、それはそういうもの。不安を向き合い、克服する必要がある。

独立することの本質は幸せな働き方を見つけること(P218)

独立して働けるということは、自分の好きな時間に働けること、時間を自分で自由に使えるということ。大切なのは、本当に大事なことを大切にして、そのために働くこと。ワークライフバランスを考えて、仕事をすること。

感想など

「人生は自分で決めて働き、独力でお金を稼ぐ力を持つことが大切ですよ」というメッセージが伝わる本。

一般的なフリーランス礼賛本(流行のノマド系本など)は、基本的に会社勤めがダメで、フリーランスや独立開業を良しと見積もる傾向にありますが、どちらの働き方にしろ、良し悪しがありますので、働き方の良し悪しを決めてしまうのはナンセンスです。

本書は、その点過剰に独立を煽ることはないので、安心して読むことができました。本書に書かれている、まずは週末起業でリスクのない範囲から収入源を確保していきましょう」という考え方は共感が持てます。

日本においては、一度大きな勝負で失敗するとそれが致命傷になることが多いので、リスクのない範囲でトライ&エラーしていくことはとても大切だと思います。

個人的には、ガマンできる会社勤めであれば、ガマンして安定収入を持つ+副業して稼ぐ方法がいいかなと思います。(いわゆるブラック企業のような会社勤めなら、サッサと辞めて、自分の生き方を模索した方がいいと思っています。)

まぁ、現実問題、会社に頼らずに自分でお金を稼ぐことは大変ですし、独立開業すれば、収入面や信用、人間関係の面で、あれこれ悩むことが出てくるでしょう。

しかし、それらの悩みを克服して、お金を稼げるようになれば、人生の自由を見出すことができるのは間違いありません。

・毎日会社に出社しなくてもいい。

・好きな時間に働き、自分のペースで仕事をしてもお金を稼ぐことができる。

・1日3時間しか仕事しなくても生活していけるお金が稼げる。

そんな「非常識」な世界が見えてくるかもしれません。

リスクをおかして自由を取るか、それとも安定を取るか。

「会社勤めに不満を感じている。人間関係も終わってるし、我慢もそろそろ限界に達してきた。このまま、この会社で人生を終えるのは絶対嫌だ。今のままでは確実に人生後悔する。安定収入を捨てることになったとしても、人生を後悔したくない!」

という方は、この本を読めば、きっと得るものがあると思います。

本の詳細はこちら

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