『渋沢栄一『論語と算盤』が教える人生繁栄の道』の読書感想 – お金儲けを目指す前に知っておきたい物事の道理

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渋沢栄一『論語と算盤』が教える人生繁栄の道

21世紀の今だからこそ読み直したい。

渡部昇一著『渋沢栄一『論語と算盤』が教える人生繁栄の道』(致知出版社)の読書感想です。

この本について

上智大学名誉教授の渡辺先生による渋沢栄一の名著『論語と算盤』の解説本。

『論語と算盤』とは

日本実業界の基礎を作った渋沢栄一が、後進の企業家育成のための経営哲学を説いた本。「経済の発展のためには論語(物事の道理)と算盤(利益)を両立が必要である」というのが『論語と算盤』の考え方。

分かりやすい解説で『論語と算盤』を解釈。

なぜ渋沢栄一が一代で500以上の会社を興すことができたのか、行動の原点を始め、商業に取り組む上で必要な倫理など、人生、お金、様々な場面で座右の銘にしたいアドバイスが満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

富を成す根源(P26)

お金儲けの根本には仁義道徳、正しい道理の道が必要。道理抜きに富を築いても長続きはしない

江戸幕府が300年続いた理由(P63)

徳川の江戸幕府が300年も長い間存続できた理由の一つは、始祖の家康の優れた人材配置システムにある。

江戸に近い関東に譜代大名、東の押さえに水戸徳川家、東海の要所に尾張徳川家、京都の目前彦根に井伊家、紀州にて畿内を監視する紀州徳川家など、家康の優れた大名配置、人材配置術が、徳川安定の基となった。

どうしようもない逆境と人災による逆境(P70)

人生、ときにあがらうことができないどうしようもない災難がやってくる。そういうときは自分のやるべきことをやり、あとは運命に身を任す他ない。

しかし、自分の不始末で招いた失敗、人災は、徹底的に自己反省し、二度と同じ過ちを繰り返さないようにすることが大切。

秀吉から学ぶ開運術(P87)

農民から日本のトップにまで上り詰めた豊臣秀吉。

秀吉から学ぶべき一番のことは、秀吉の勉強ぶりと努力。秀吉は日々の努力、学びによって、チャンスをつかみ、出世の道を切り開いた。

秀吉のような大人物でさえ、最初は草履取りのような下っ端からスタートした。秀吉はそこで与えられた仕事を全力でこなし、上へ上へと登っていた。

結局、能力のある人や気概のある人がいつまでも世の中から放置されることはない。己を磨き、やるべきことをしつつ、チャンスを待つ。

チャンスをつかんだら、それがどんなに小さい仕事でも全力を尽くす。できることに最善を尽くしていけば、やがておさまるべき場所におさまる。

「これだ!」と決めたことだけは最後まで貫く(P96)

大きく意志を決めたことならば、やはりそれは最後まで貫く。

自分の初志を忘れず、意欲を失わないため、安易に諦めないため、日頃から志を振り返り、自分を叱咤激励する。

子どもの教育について(P118)

物事には順序がある。

早起き、挨拶、読書などの基礎的な習慣をおろそかにして、子どもを塾に放り込んでも、子どもは伸びない。

やるべきこと、学ばせることを、順序ごとにしっかり身につけさせることが大切。

お金について(P146)

お金は大切だが、貯めるだけではダメ。それでは世の中に回っていかない。

お金は稼ぎつつ、上手く使う。何にお金を使うか、有用な使い道を考える。

「好き」が一番強い(P152)

一流とは仕事を楽しむ境地にいる人のこと。

仕事でも勉強でも、それをするのが好きで、自然に取り組んでいる人が一番強い。

成功と失敗(P243)

世の中、時に正しい人が損をこいて、悪い人が得をするように思えることがある。

しかし、長い目で見れば行動の収支はイコールになる。悪はそれ相応の報いを受け、良い人が成したことは、時間がかかれど必ず評価される。

だからこそ、成功や失敗にこだわらず、誠心誠意やるべきことをやっていけば、物事の結果に一喜一憂することはない。

己の信じる道を、誠実に進むべし。

感想など

明治維新、近代日本を支えた日本の大実業家、渋沢栄一。

その業績について、詳しく理解しているわけではないのですが、「商売には儲けだけでなく道理が必要だ」という言葉は、とても重いものがあります。

結局、短期の繁栄ではなく、本物の長い繁栄のためには確固たる信念や道義道理を持つことが大切で、安易な方法、目先のことだけを追い求めたやり方では上手くいかないのかもしれない、この本を読んでそんなことを感じました。

道理というと古臭い時代錯誤のような印象がありますが、結局正しい道というのはいつの時代でも普遍性のあるもの。

どんなときも、信念を持って、真っ直ぐ進んでいきたいものです。

本はこちら

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