『実践・快老生活』の読書感想 – 人生の本当の幸せは「平凡」にこそ宿る。

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人生80年。知的で幸せな人生を送るためにはこんな方法があります。

渡部昇一著『実践・快老生活』(PHP新書)の読書感想です。

この本について

老人になるとはどういうことか、幸せな人生とはどういうものなかが説かれた人生論の本。

人生で本当に大切な幸せは案外身近にある?長い人生を後悔しないよう生きるためのヒントが満載の一冊になっています。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P14)

老人になったときの生活というのは、自分の今までの人生の総決算。自らの「実り」の時期であり、よほどの不運に見舞われた人以外は、その結果に自分で責任を取るしかない。

例えそれが満足いくものでなかったとしても、そこで諦めてはいけない。また一歩前へ踏み出し、老後の人生を満足させるための行動を起こしていきたい。

年を取って失うもの、失わないもの(P56)

人は誰もが年を取る。それによって健康を失い体力を失い、満足に歩くことさえ難しくなる。

しかし、失われるものがある一方、記憶力など、年を取ったとしても自分の努力次第でますます強化できるものもある。

年を取ったからといって全てを諦めるのはもったいない。したいことや共感心は、自由自在に追っていく。

子育てと幸福感(P83)

子育ては大変だが、大変だからこそ、人生の手応えになる。

子どもを作らずたった一人で生きていくということは気楽で自由だが、人生の手応えが得られない。

その変わりに仕事が人生の手応えになるが、それだけでは人生の本当の幸せは味わえない。

普通の人にとっては、仕事で成功できなくても、子どもができ、そして孫ができれば、それが十分な幸せになる。

家族について(P94)

家族という柱があってこそ国は繁栄していく。家族を軽視する国は滅び、家族を重視する国は栄える。先祖を祀り家を大切にする。

家が続くということは、個人のみならず、国家にとっても大切なこと。

福を有効活用する方法(P97)

幸運を長続きさせるコツは、やってきた福を自分だけ独占しないこと。

福が来たらそれを無駄にしないように守り(惜福)、そしてその福を人におすそ分けする(分福)。そしてさらにその福を社会のために役立てていく(植福)。

こうして福を自分だけでなく周りに循環させることで、ますます大きな福がやってくる。

お金について(P114)

お金がお金を呼ぶ。お金は雪だるまのようなもので、最初は小さくても、芯ができれば、あとは面白いように大きくなっていく。

それは誰がやっても同じ。お金を増やしたければ、まずお金の芯を作ること。

ハイエクの自由主義(P130)

私有財産制度とはすなわち最も重要な自由の保障。権力が自由経済や個人に富に干渉することは思想の統制であり、結局のところ人間の自由が奪われることになる。

人がそれぞれ与えられた才能を発揮して個人として尊重されるためには、様々な考え方、価値観が認められる寛容性のある社会でなければいけない。

そしてその寛容性の基礎となるのが個人の私有財産。相続税などの「富の再分配」は決して社会、世の中のためにはならない。

自分のいるべき場所を見つける(P187)

人生大切なのは、自分が自分でいるべきと思える場所を見つけ、そこで生きること。それはどんな富を得るより、権力を得るより、人からの評判を得るよりも大切なこと。

感想など

「幸せというのは案外身近で、本当に大切なことこそ、何気ないこと、当たり前のことにある。だからそういったことこそを何より大切にして生きていく。それこそが幸せな人生なのかもしれない」

読後そんな感想を持った本。

50歳60歳70歳80歳、年をとった自分を想像することは30代の自分(2017年現在)にとってまだまだ難しいことですが、人はいつか年を取ります。

年を取って自分がすべきことをし終えてある場所に落ち着いたとき、「自分の人生はこれで良かったんだ」と心から納得できるようにしたい。

そのためには結局今を生きていくほかないわけで、今をより満足に生きること。それこそが老後の人生の幸せにつながっていくのだと思います。

「最後には自分のいべき場所を見つけてそこを住処とする。年を取っても悠々自適、したいことをし続ける。せっかくの人生なのだから、後悔ないよう思う存分生きたい。そして、人生に満足したい!」

この本を読むと、そんなことを思います。

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