『諦める技術』の読書感想 – 諦めることは決して悪いことじゃない。なぜなら

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結局人生は、足し算よりも引き算の方が上手くいく。

桜井章一著『諦める技術』(ポプラ社)の読書感想です。

この本について

「諦める」ことをテーマにした自己啓発エッセイ。

人生は「得る」ことでなく「捨てる」ことから学ぶことあり。何かを諦め、そこから見えてくることの大切さに気づく一冊と内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P4)

諦めるというと、ネガティブで後ろ向きな雰囲気があるように思われている言葉だが、諦めることは人生でとても大切。

諦めることは物事をシンプルにするための「見極め」であり、前向きな「決断」すること。

何を捨てて何を残すか。何を手放して何を大切にするか。諦めることで、本当に大切なことが見えてくる。

無理なことは諦める(P14)

かつての日本は上り坂社会で、頑張れば頑張るほど、望む結果が得られた社会だった。ところが今の日本は下り坂社会で、頑張っても欲しいものを手に入れられる可能性が低い社会となった。

頑張っても手に入るものはどんどん減っていく。こんな時代だからこそ、がむしゃらに頑張るのではなく、体を柔らかくして、何を頑張って何を諦めるのか、見極めていくことが肝心。

心の軽やかさを保つ(P24)

心は軽くなればなるほど安定する。思いつめれば思いつめるほど心はどんどん重くなり、固定観念が生まれ、心は不自由になっていく。

だからあれこれ考えて思いつめることは、案外自分のためになっていない。思い詰めて出てきた答えはたいてい重すぎてバランスが悪い。

思いつめず、思考は軽やかに。重くなりすぎないこと。

大きな夢なんていらない(P28)

夢は小さいほうがいい。やればできること、そういったことこそが、持つ価値がある夢。

夢が大きすぎれば、それはあまりに現実離れし過ぎて、何をどうすればいいのか、分からなくなってしまう。

小さな夢なら、自分が動けば実現できる。そういった、頑張ればできる夢を一つ一つ実現していく方が、人生一歩一歩着実に進んでいくことができる。

どうにもならないことはどうにかしなくてもいい(P91)

悩みにとらわれてそこから抜け出せない人は、「~すべき」の思考を持つ人。人生「~すべき」ということなどない。どう頑張ってもどうにもならないこともある。

もっと肩の力を抜いて柔軟になる。人生はいろんな可能性があるのだから、自分で思い込んで可能性を制限しないこと。

自分磨きについて(P117)

自分磨きとは、お金儲けの知識を身につけたり、スキルを身につけることではない。自分のなかにいままで気づかなかった素晴らしいものに気づき、それに磨きをかけること。

自分磨きをしているつもりでどうにもしっくり来ていないなら、もしかしたらそれは、自分磨きではないのかもしれない。

本当の努力とウソの努力(P165)

頑張ったのに結果が出ず、その努力を無駄に感じてしまう。そんな気張った努力はウソの努力。

人生に無駄はない。真剣に頑張ってきたことは、結果がどうであれ、それが必ず自分の血肉となっていく。それこそが本当の努力。

感想など

「諦めて捨てるからこそ見えてくる道がある!」というメッセージが印象的な本。

一般的に諦めるというと、敗北、失敗などのネガティブなイメージがありますが、実際はそうではなく、諦めることを可能性に見切りをつけること。

むしろ積極な決断であり、諦めることなくして、人生の可能性を追求することはできないというのが本書のメッセージです。

どう頑張っても無理なこと。実現の可能性がないことは早急に見切りをつけ、可能性があることに労力を注いでいく。

無理なことを捨てることによって、自分には何ができるのか、どんな可能性があるかが見えてくる。

この意味で諦めることは決してマイナスではなく、むしろ必要なことなのかもしれません。

実際人生では、諦めることで道が開ける、そんな場面が多々あります。好きだったあの子を口説くのを諦める。希望の仕事を諦める。

可能性がないことを諦めることによって、不思議と別の選択肢が現れます。そして、結果的にはむしろ、諦めたことが僥倖になる。

そう考えると人生は自分が思っている以上の可塑性があるものなのだと思います。

だから諦めることは決して悪いことでもなく、ダメなことはダメ、無理なものは無理とさっさと諦める方がいいのかもしれません。

そうすれば心も軽やか、柔軟に保てます。そうして心に余裕を持っていれば、また別のチャンス、可能性が見つかります。

下り坂の時代だからこそ、積極的に諦めて可能性を見極めていく。そんな心の柔らかさが必要なのかもしれませんね。

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