『高くても売れるブランドをつくる!』の読書感想 – 高くても欲しい、そんなブランドを作るには

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高くても売れるブランドをつくる!―日本発、ラグジュアリーブランドへの挑戦

競争に勝つ、そのためには競争に巻き込まれない戦略を。

長沢伸也著『高くても売れるブランドをつくる!―日本発、ラグジュアリーブランドへの挑戦』(同友館)の読書感想です。

この本について

いかにラグジュアリーブランドを作っていくか、日本のものづくりについて考える本。

メイド・イン・ジャパンの品質は素晴らしく評価が高い、ではそれをいかに高くても売れるブランドにしていくか、ビジネスのヒントが満載の内容になっています。

以下、本書の読書メモです。

ラグジュアリー企業の魅力(P16)

シャネルやエルメスなど、ラグジュアリー企業の3つの魅力。

1・利益率の高さ

まず儲かる。利益率が高く、利益が大きい。

2・売上増加期待

今後も売上増加が期待できる。ラグジュアリーを求める人々は増えていく。

3・安定収入

ラグジュアリー企業は参入障壁が高い。他社との価格競争に巻き込まれないので、収益が安定する。

日本企業の悩み(P42)

ものづくり大国の日本。商品の品質は良いのだが、

・品質は良くて価格も安いのに売れない

・顧客志向の商品が不足している

・国内製造拠点の空洞化(コストの安いアジア圏への流失)

・価格競争

・ブランド力がない

などの悩みを抱えている。

ラグジュアリーの本質(P46)

それを持っているだけで際立った何かだと分かる。他のものとは違うことが分かる。それがラグジュアリーの本質。

それはどこにでもあるもの(コモディティ)ではなく、持つ人をひと目で際立たせる。そこにラグジュアリーの価値がある。

ラグジュアリーは価格で決まらない(P54)

ラグジュアリーは単純に価格が高いものではない。買い手が「高くても買う価値がある」と思うもの、それこそがラグジュアリーであり、ブランド。

日本企業が目指すべき方向(P59)

日本企業は良い品質の商品を作れる。その力をムダにせず、アジア圏との価格競争に巻き込まれない方向を目指すべき。

日本らしさを生かした、高品質の商品を作り、「これでなくてはダメ」と買い手に支持されるラグジュアリーブランドを作る。

日本ブランドの強み弱み(P113)

日本ブランドの商品は過剰品質傾向にあるが、高い品質と技術力がある。一方で、品質は卓越したものではなく、絶対的な品質力があるわけではない。そこが日本ブランドの弱み。

ラグジュアリーの構成要素(P118)

ラグジュアリーブランドを作るにあたっての意識すべき10の構成要素。

1・ネーム(ブランド名)

2・ロゴ

3・素材、色

4・アイコン(ブランドが分かるもの)

5・旗艦店

6・聖地(ブランドの伝説となる場所)

7・人物(創業者、デザイナー)

8・世界観

9・正当性

10・夢

感想など

企業のブランド作りの本ですが、個人的にはセルフプロモーションの視点で読むと、とてもおもしろい本です。

ブランドというのは買い手から選ばれるもので、「買ってください!」とお願いしなくても、お客の方から高いお金を払って買ってくれます。

なぜお願いしなくても高い価格で買ってもらえるのか、そこに今の時代に役立つヒントがあるような気がします。

というのは今の時代は格差社会。現在は真ん中がなくなっていき、上か下か、二分化が進行している時代です。

同じ仕事をしていても、高いブランドを持つ人は仕事が舞い込み収入はどんどんアップしていく一方、ブランドのない人はどんどん仕事が減っていく。

そんな現実がありますが、二分化が進む今の時代だからこそ、コモディティにならないラグジュアリーな人を目指す考え方が大切ではないでしょうか。

自分の商品価値を高めるにはどうすればいいか、そのために何をすればいいのか。企業のラグジュアリー戦略は参考になる考え方だと思います。

世の中に埋もれない、ブランドではなく人という視点でこの本を読むと、いろいろヒントが見つかると思います。

本はこちら
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