人生は一度きり。私が札幌へ移住を決めた理由

札幌駅前

2015年9月末、札幌市で賃貸契約。

本州中部の名古屋から遠い札幌まで引っ越し、移住することにしました。

もともと20代の頃から、自然が綺麗なところ、空気がおいしいところ、かつそこそこ便利で、自然と都会が融合したような街に住むことに憧れていました。

田舎くらし願望ではないですが、「遠い未知の土地へ引っ越したいという想い」が漠然とありました。

そこで日本全国、いろんなところを訪れ、その候補地を探していたのですが、仕事やその他諸々の理由で札幌に何度も訪れる機会がありました。

2015年は前半だけで6回以上飛行機に乗って札幌を訪れたのですが、街の便利さ、自然の景観の良さ、「とても素敵な街だ!」と感じていました。

何度も出張や用事で札幌へ来る度に、いつからか「住んでみたいなぁ」という漠然とした気持ちが芽生えていることに気がつきました。

とはいえ、見知らぬ土地、慣れない土地へ引っ越すことは大きな覚悟が必要。厳しい冬のことなど環境への不安でいろいろ悩んだものの、人生は一度きり。

したいことはとりあえずやってみたい性質なので、移住という言葉は大げさですが、思い切って引っ越しを決断しました。

札幌移住のメリット&デメリットとは

札幌へ移住決定、そこでまずしたのは情報収集。

1.札幌で暮らしやすい場所はどこか?治安が良くて札幌初心者でも住みやすいところは?

2.移住する上で注意する点は何か?良いところと悪いところは?

この2つを目処に情報を収集。

ネットで札幌移住の話(失敗や注意点など)を調べたり、出張で知り合った札幌に住んでいる人に話を聞いたり、気になることをチェック。

それらの情報を要約すると、札幌に移住するに当たって、注意すること、マイナス面はこのようになります。

1.仕事の問題。札幌は不景気らしく、仕事が少なく、給料が厳しいらしい。家賃は安いが、物価は思ったほど安くはないらしい。

2.やっぱり問題は冬。札幌は冬が厳しい。水道の凍結、路面の凍結、慣れるまではきついらしい。

それプラス、住む物件の設備(プロパンガスor都市ガス)によっては光熱費がヤバイことになるらしい。

3.実家が遠方の場合は帰省が大変。冬は交通機能(JR、バス、飛行機)が麻痺するなど、移動が大変。

4.東京や大阪と比べるとイベントが少ないらしい。遊びに行く場所が決まってくるらしい。

5.所帯持ちの方限定。地域によって教育環境が違うので、子どもがいる場合は住む場所を選ぶ必要あり。

一方、札幌移住のメリットはというと、

1.環境がいい。ちょっと札幌から離れると素晴らしい景観がたくさん!

2.街がコンパクトで便利、住む場所を選べば暮らしやすい。

3.ご飯が美味しい。

4.いつでも北海道を旅行できる。

などいろいろメリットがあるということでした。

移住について一番重要になるのは仕事と冬の環境。それさえ問題なければ、札幌での暮らしは快適なものになりそうです。

どこに住むべきか?

札幌移住でまず始めに検討したのが住む地域。

「札幌 治安」

「札幌 住みやすい場所」

などで検索。

ネットからの情報+仕事で知り合った札幌の方の話や、賃貸の不動産営業マンの方の話を参考。「札幌に住むのが初めてなら、地下鉄東西線の西側がいいよ、便利だよ」という話を聞きました。

ということで、私も地下鉄東西線の西側をメインに物件チェック、北側や南側の物件も見たものの、最終的には札幌市の西側で暮らすことにしました。

西側の地域は、いわゆる転勤族の方が多く、学校も勉強熱心な学校があるようです。なので、西側(特に円山地域)は物件もいろいろあって、人気が高いそうです(人気がある分、家賃や物価は札幌市内でも高いです)。

個人的には、円山公園琴似発寒南などの地下鉄の西側の方は、自然景観が良くて落ち着いた感じ+便利な街が多いな、という印象でした(JR路線なら桑園が良かったです)。

地下鉄かJRか

私の場合、通勤はないのであまりこだわりはなかったのですが、札幌在住の方、不動産の方が口をそろえて言ったのが、「通勤があるなら地下鉄沿線がいい」という話でした。

札幌にはJRやバス、路面電車、様々な交通機関がありますが、冬になると、雪で交通機関が麻痺して、時間通りにこなかったり、最悪止まってしまうことがあるそうです。

なので、通勤がある場合、絶対に地下鉄路線の方が安心と言っていました。

そこで、家を探す場合は、まず仕事の通勤を考え、地下鉄の最寄り駅をチェック、地下鉄から徒歩10分以内が無難だそうです

ただ、私のように通勤が関係ない場合はその限りではないので、好きな場所を選ぶことができます。

実際、札幌から地下鉄に乗り、いろんな駅で降りてみると、地域ごとに雰囲気が違います。そのなかで、「ピン!」と来た場所を選ぶのが一番なのかもしれません。

私も地下鉄の西は発寒南、北は麻生、南は南平岸まで駅を降りて、街をチェック、一番「ピン!」と来た西側に決めました。

一応、西側が住みやすい、無難という話だったですが、「絶対ここがいい!」というところはないと思います。

土地との相性があったり、結局はケースバイケース。札幌の場合、極端に治安が悪いところは限られていて、賃貸の営業マンさんに聞けば、そのことはきちんと教えてもらえます。

そこらを避ければ、引っ越しで失敗するのはないかもしれません。

最後に

住む場所を決めることができれば、いよいよ札幌での暮らしがスタート。

私の場合、移住を決めるまで、1ヶ月くらい悩みましたが、やっぱりやらない後悔よりやる後悔。慎重に札幌移住の情報を集め、住む場所を決定しました。

新天地を目指すことは予想以上に大変。エネルギー、お金、時間、様々なものを必要として、「失敗したからやめよう」と気軽に後戻りできるものではありません。

だからこそ、移住を決める前、良いところ悪いところ、じっくり調べておくことが大切だと感じました。

私の場合は、出張で何度も札幌へ来ていて、街の雰囲気等は知っていましたが、それでもいざ物件を探すとなると、いろいろ迷ってしまうこともたくさんありました。

そこで、札幌に住んでいる人を聞いたり(住みやすい地域と冬の注意点など)、ネットの情報を調べたり、後悔しないくらいたくさん時間を使いました。

特に、ネットの情報は案外参考になって、ネガティブ系の情報(「札幌 治安 悪い」「札幌 住みにくい」「札幌 移住 失敗」など)は、チェックしておいて良かったと思います。

物事には良いところと悪いところがあるので、移住を決めるときは、良い情報だけでなく、悪い情報もチェック、その上で決断することが大切だと感じました

新天地を目指し新しい人生をスタート。人生の新しい門出で後悔しないため、できる限り、いろんな情報をチェックしておくことが大切だと思います。このページの情報が参考になれば幸いです。

なお、肝心の札幌での物件選びのコツはこちらに詳しくまとめました。

「札幌に引っ越すことになった」

「賃貸はどう選べばいい?」

という方は、情報の一つとして、参考にしてみてください。

追記

夢のような6年間の札幌暮らしが終わりました

この記事を書いたときはまさに人生は一度きり。「今できることを、できるうちにしておきたい!」という強い衝動からの決断でしたが、札幌暮らしが終わった今でも、時々当時の暮らしを、なつかしく思い出します。

「土地に呼ばれる」という表現がありますが、確かにそれはあるのかもしれません。6年間という短い間ですが、この土地に縁があったことに感謝しています。