『プリズム』の読書感想 – 人はそれぞれ、いくつも顔を持っている

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プリズム (幻冬舎文庫)

プリズムを通せば、そこには幾重もの光が。

百田尚樹著『プリズム』の読書感想(幻冬舎文庫)です。

この小説について

資産家の家に家庭教師として働くことになったアラサーの人妻、聡子。

旦那とは友達夫婦的な良好な関係のように思えるが、夫婦には子供ができず、夫は浮気しているよう。

聡子は家庭教師として働く中、屋敷のなかで、不思議な青年と出会います。彼はいわゆる多重人格者で、様々な人格を

そんななか、聡子は青年のある人格に恋をしてしまうというのが『プリズム』の話。

感想など

最初はミステリアスで恋愛サスペンスかなと思ったのですが、内容は多重人格(解離性同一性障害)に恋をした女性が主人公の話。

主人公の聡子が恋した青年のなかに、乱暴で暴力的な男が顔を出してきたり、気の弱い、しかしずるいスネオ的男が出てきたり、

なぜそんなことになったのかというのは、小説に書かれていますがなかなかグロくて、具体的なネタバレは避けますが、虐待・トラウマとか、そういう話です。

人は辛い出来事から自分を守るために、別の人格を生み出して対処する。

この小説では、解離性同一性障害の青が人妻の聡子と出会い、惹かれ合い、そして回復していく、人格統合の過程が描かれており、物語が進めば進むほど、先が気になってどんどん読んでしまいます。

最後は何とも複雑な気持ちになったのが正直なところですが、人それぞれいろんな面があって、それは光を当てることによって初めて見えてくる、そんな複雑なものなのかもしれません。

本はこちら
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