『マレーナ』の感想 – 恋して破れて、少年は男になる

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マレーナ (字幕版)

少年はむせび鳴く。その純粋さゆえに。

モニカ・ベルッチ出演『マレーナ』(2000年)の感想です。

あらすじ

ときは1940年のシチリア。

まだ髭も生えていないレナート少年は、ある日美しい若妻のマレーナと出会う。彼女の美貌にメロメロになり、マレーナのストーカーとなる。

マレーナはその美貌から周囲の嫉妬を受けて嫌がらせを受け、挙句、戦争に出た夫の戦死を知らされる。孤独になったマレーナの人生はどんどん狂ってしまう・・・。

トレイラーはこちら

感想など

終了後何ともいえない気持ちになる映画。

映画は常にマレーナに恋したレナート少年視点で進んでいくのですが、少年の性の目覚め、マレーナの美貌に嫉妬した人々の嫌がらせ、見ていて何ともモヤモヤします。

父親や夫の戦死(でも実は死んでいない)によって不運で人生が狂ったマレーナ。誰も助けてくれる人がいないくて、女が一人で生きていくために仕方なく娼婦になってしまう。

時代って、運命って残酷だなぁと。マレーナが男に抱かれるのを鍵穴から覗き見るレナート少年の涙は、本当に感情を揺さぶられます。

それにしてもマレーナ演じるモニカ・ベルッチが美人過ぎる。そりゃこんなきれいなおねいさんがいたら、少年も骨抜きになってしまうよ。

それだけに、映画の最後あたり、シチリア開放の日の発狂したおばさんたちのマレーナへの仕打ちはひどすぎる。

生きるために仕方なく娼婦になってしまったマレーナが何とも不憫。だから最後映画がめでたしめでたしで終わっても、何食わぬ顔してマレーナに声をかけるシチリアの人々が不気味。

ところで、この映画には実は宗教的なテーマが含まれているという話で、なるほど、レナート少年もマレーナも、映画でこういう役割を果たしていたのかと驚きます。

この映画は少年の恋の純粋さを描いたものではなく、救いと許し、開放、実に複雑なテーマが混じった映画なのかもしれないと驚愕。

映画を見たあとスッキリはできませんが、あれこれ想像して余韻に浸ってしまう、そんな映画でした。

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