『10年後、君に仕事はあるのか?』の読書感想 – 10年後の自分の未来を考える本

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10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」

こんな時代だからこそ、自分の人生は自分でデザインする。

藤原和博著『10年後、君に仕事はあるのか?』(ダイヤモンド社)の読書感想です。

この本について

元リクルート出身の民間人校長として有名な教育者、藤原和博さんの教育&仕事論。

若い人に向け、いかに自分のキャリアを築いていくか、稼げる大人になるにはどうすればいいのか、10年先を見据えた生き方のヒントが満載です。

以下、本書の読書メモです。

はじめに(P5)

今はモデルなき時代。今の若い人たちが大変なのは、身近に生き方のモデルとなる大人がいないこと。

子どもは親の生き方モデルを真似ることはできず、だからこそ、新しい生き方を模索しなければいけない。

親世代との違い(P6)

今の子どもたちは、親世代とは全く違う時代を生きることになる。その理由は次の3つ。

1・世の中が激変し、2020年の半ばには、親世代が体験した標準的な人生モデルは追求できなくなる。

2・ネット世界がより広がり、よりネットの世界の重要性が高まる。

3・人生の長さが親世代とは決定的に変わる。人工知能の発達により、社会のあらゆる仕組み、サービスが変わっていく。

AIに奪われる仕事(P26)

ネットワーク、AIの進化によって良い面があると同時に、AIによって仕事を奪われる人々も出てくる。

具体的には、事務員や受付、アナリストなど、業界を問わず、AIによって業務が代行されることになり、人の職が奪われる可能性が高い。

こんな時代だからこそ、これからの子どもたちに必要なのは、AIやロボットに負けず自分で自分の居場所を切り開けるフロンティア精神。

新しいタイプの人間の仕事場を作れる人間になること。

生きる力の土台(P40)

普通の人がこれからの時代を生きていくために必要な生きる力の3つの土台。

1・基礎的人間力

→家庭教育を始め、学校での人間関係、部活、旅行やバイトなど様々な体験の積み重ねで身につくもの。

2・情報処理力

→いわゆる基礎学力。計算法や漢字など、たくさんのことを覚えてそれを思い出せるかどうか。

3・情報編集力

→正解がないもの、もしくは正解が1つではないものを解決する能力。

学力の重要性(P47)

これからの時代、どんな知識もネットに残るのだから暗記主義はムダと思われているが、実際問題、たくさんのことを覚えて暗記する力はとても大切。

基礎学力がないと、ネットを使うにも正しくググることができない。基礎学力があるとないとでは、ネットを使いこなせる力に大きな差が出てくる。

そのため、若い内に学校でしっかり勉強して基礎学力を身につけておくことはとても大切。将来どんな仕事を選ぶにしろ、それはムダにならない。

正解主義と修正主義(P63)

今の学校教育の問題は、正解主義の考え方で教育が行われているところ。

正解主義は物事には1つの答え、正解があると思い込んでしまうため、今の時代のように、正しい答えが1つだけでなく無数にある時代にはその弊害が大きい。

実際、今の世の中正解は1つだけではないし、答えが1つしかないと思い込むことはとても危険。

試行錯誤して変化し、その時々答えを習性していく。そんな柔軟性が大切。

グローバルな人材とは(P72)

グローバルな人材とは英語ができる人のことではない。条件はこの5つ。

1・コミュニケーション・リテラシーがある。異なる考えを持つ他者と交流し、自分を成長させていくことができる。

2・ロジカルシンキング・リテラシーがある。常識や前例を疑い、複眼的な視点で物事を考えることができる。

3・シュミレーション・リテラシーがある。頭の中でモデルを描き、試行錯誤しながら類推する。

4・ロールプレイ・リテラシーがある。他者の立場になり、その考えや思いを想像できる。

5・プレゼンテーション・リテラシーがある。相手とアイディアを共有するための表現ができる。

子ども時代は遊びが肝心(P95)

頭の回転と柔らかさは、子ども時代の遊びによって育まれる。

子ども時代に遊んでいないと発想が豊かにならず、大人になって伸び代がない。だから固定的な考え方しかできず、変化に対応できない。

子どもを頭が柔らかい大人に育てるためには、10歳までしっかり遊ばせること。

外遊びをはじめ、いろんなことを体験させ、想定外のこと、思い通りにならないことに対処をさせること。

子どもに勉強だけさせても、これからの時代は仕事ができない&コミュニケーション能力の低い大人になってしまう。

まずやってみる(P138)

気になることがあればそれは何かの縁。思い切って飛び込んでみる方が上手くいく。自分から仕掛ける側にまわり、積極的に動いていく。

子は大人を真似る(P150)

子どもは親の姿を真似る。教育は伝染。子どもにとって一番の教材は、親や大人が学んでいる姿を見せること。

信用される人になる方法(P159)

信用される人=人柄とクレジットの積み重ね。

そのためには、

1・挨拶をきちんとする。

2・約束を守ること。

3・人の話を聴けること。

この3つをきちんとする。

人生は想定外の連続(P173)

人生はあらかじめ設計しようとしても上手くいかないもの。それは出会い頭に事故に巻き込まれるようなもので、人生の99%が偶然の出会いによって決まる。

ちょっとした偶然によって、人生は自分の思った道とはズレていくが、それでいい。どんどんズレていって、その都度その都度、変化に対応していけばいい。

社会人へのアドバイス(P180)

社会人になって大切なのは、会社の人間関係だけでなく、複数のコミュニティに参加する「ナナメ」の人間関係を作っておくこと。これがキャリアのリスクヘッジになる。

会社の人間関係が上手くいかなくても、他のコミュニティで人間関係があれば、それほど深刻に悩まずに済むし、コミュニティでの出会いによって、刺激を受けることができる。

稼げる大人=レアキャラ(P189)

これからの時代は、みんなと同じようにしているとどんどん自分の価値が下がっていく。

逆に、みんなと同じことをしないで、自分しかできないことをしている人はどんどん価値が上がっていく。

レアキャラの人ほど輝けるのがこれからの時代。自分しかできないこと、人ができない何かを探すべし。

感想など

読み始めたら夢中で読み終えてしまった本。

ネットやAIの進化で世の中はどんどん変わっていって、今と昔、これからはどんどん仕組みが違う世の中になっていく。

その変化のなかでどうやって生きていけばいいのか、稼げる大人になるにはどうすればいいのか、10年先を見据えて本書の考え方にとても共感できます。

自分で生き方をデザインし、人生どんどんズレていって変化を楽しむ。いろんな人間関係を作っていって単一から伏線的な生き方へシフトしていく。

思えば、これから10年20年後、どんどん常識が変わっていって、生き方のモデルも変わっていくんでしょうね。

まぁ何にせよ、注意したいのは化石にならないこと。頭を固くせず、変化に柔軟に対応していく。いろんな可能性に心を開いておく。

これからの時代、答えは1つにあらず。10年後の未来を想像して、生き方、キャリアを考えていきたいものです。

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