岐阜のホワイト企業トップのお金哲学を公開!『ドケチ道』を読んだ感想

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ドケチ道 ―会社を元気にする「生きたお金」の使い方

「日本一休みの多い会社で残業禁止の会社」

「しかし給料も悪くなくて70歳まで働ける」

「会社で海外旅行もOK」

など型破りな会社、未来工業の創業者の山田昭男取締役の本『ドケチ道』を読んだ感想と本の内容です。

岐阜のホワイト企業創業者が語る、生きたお金の使い方、成功する経営とは?

未来工業とは

岐阜県に本社がある電気設備関連の商品を販売する会社。従業員は全て正社員で、年間休暇がなんと140日。仕事も夕方5時前に終わるそう(残業禁止)。理想的なワークライフバランスを実現できると評判の会社。

本の内容について

『ドケチ道』は未来工業の創業者であり現取締役の山田昭男さんの本。

なぜ従業員(全員正社員)に良い給料を払えて、海外旅行にも行かせて、しかも休みが多いのに会社が儲かっているのか。なぜそのようなことができるのかを書いているのが本書です。山田取締役のお金哲学が内容の中心です。

未来工業というと、「休みが多くて待遇も良いホワイト企業の典型」というのが世間の評判のよう。山田取締役についても、「え、これほんとなの?」というようなホワイトな発言が満載

この本では、山田取締役のお金や仕事に対する考え方が述べられています。

儲けたお金を有効に使う

山田取締役のお金に対する考え方はシンプル。一言で書くなら、「使うところにお金を使ってムダなものには一切お金を使うな」ということ。

会社の電気、空調、削っても問題ないところはガンガン削る。しかし、会社に利益を出してくれる社員は大事にしてお金を払う。だから社員は正社員として雇い、自主性を発揮させるように裁量を与える。

本書を読んで、これが山田取締役の考え方のように感じました。

今、どこも日本の会社は「経費削減」といって真っ先に人を削減して安く雇える非正規雇用社員を増やしていますが、未来工業は社員をすべて正社員に。人件費にお金をかけています。

契約社員やアルバイトなど、非正規の社員で会社をまわすのは、確かに「人件費」という数字の上では合理的な考え方かもしれません。

しかし、雇われている方からすれば、「いつクビになるのか分からないし、しかも他の社員よりも安い給料なのに、まともにやってられるか。それなりにやればいいのさ」というのが正直なところではないでしょうか。

「人件費」という数字の上では非正規雇用を雇うことで得をしているように思えても、数字に出ないところで損をしている会社も多いのではないでしょうか。

昔の偉い政治家が「傭兵に頼る国は滅びる」という名言を残しましたが、傭兵をお金で一時的に雇われる人=非正規、アルバイトと考えれば、合点がいくのではないでしょうか。

非正規やアルバイトは、与えられた「業務」をこなすことはできますが、それ以上、会社に利益をもたらすプラスαの働きをすることはないでしょう。

「いつでもクビを切られる、安い給料で働かされる人」に対して、たくさんを求めるのは欲張りすぎというもの。人にきちんと動いてもらいたければ、社員を大切にして、しかるべき対価を支払え、ということでしょうか。

人と違うことをする、差別化戦略の徹底

山田取締役がこだわるもう1つのことが差別化。製品製造にしても、利益を確保するにしても、他社とは違う方法をとことん考え、実行することを大切にしているそう。

「横並びは中小企業にとって悪であり、そこから抜け出さない限り、大手の会社には勝てない。だからこそ、横並びから抜け出し、独特のポジションを確保した会社になること。こうすることで、利益率も確保でき、会社が存続できる」

このような内容のことが書いてありますが、社員に対する扱いにしろ、お金の節約にしろ、山田取締役の差別化戦略が、根本にあるのは明白です。

・他の企業が社員を非正規やパートにして人件費を節約する

→未来工業は全員正社員にしてしっかりお金を払う

・他社が一斉に販売価格を下げる

→既存の商品に付加価値を付け、商品を値上げする

・組織の体系を守るため、ホウレンソウを徹底する

→社員の自主性で会社を動かすため、ホウレンソウは禁止する

ただのあまのじゃくのように思えますが、この本を読んでいると、なぜ未来工業が他社と違うことをすることにこだわるのか、山田取締役の確固たる経営哲学が見えてきます。

感想など

結局、どんな事業をして、どんな仕事をしているのにせよ、人それぞれ立場や状況が違います。そのなかで、どんな方法が自分にとって一番上手くいくのかを考えぬくことが大切だ、ということがこの本を読んで分かります。

他社やコンサルタントのノウハウを参考にするにせよ、自社にとって有効なものとそうでないものがあり、人のいいなりになっていても結果責任はすべて自分。だからこそ、「うちにはどんな方法が上手くいくのか?」ということを考えていくのが必要なのかもしれません。

その独自の考え方を身につける上で参考になるのが、山田取締役の発想方法だと思います。奇抜に思える行動の裏には、確実にある目的があります。

『ドケチ道』はその発想を学ぶには、最適の本だと思います。未来工業に興味がある方はぜひ。

本の詳細はこちら

関連記事
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク