『読まずに死ねない世界の名詩50編』の読書感想 – 言葉は力。言葉希望。

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読まずに死ねない世界の名詩50編 (じっぴコンパクト新書)

言葉によって人は傷つき、救われる。

小沢章友 (編集翻訳)、マツオヒロミ (イラスト)『読まずに死ねない世界の名詩50編』の読書感想です。

この本について

シェイクスピアやゲーテ、ハイネ、ニーチェなど世界の名詩を現代風に翻訳、希望や恋愛、宇宙などテーマ別に厳選している本。

この本の特徴は翻訳。

きわめて平易、わかりやすい言葉を用いつつも、その詩が持っている感覚的なものを失わないような言葉で、翻訳されている印象です。

そのため、サラッと読むことができつつも、何かが心に響いてくる、そんな詩集になっています。

具体的にはこのような感じ。

・アンリ・ド・レニエ(P32、「生きる」より)

永遠の愛 それはよろこびよりもかなしみ

すべては終わりまた始まる 死んでふたたびよみがえる

だからたいせつなのは ただ、生きること ただ、生きていくこと

・ハインリッヒ・ハイネ(P66、「血を吐く恋」より)

ひとを恋する心は 咲いてはしぼみ また咲いてはしぼむ

死ぬまでそれをくりかえす

恋する心の歓びと悲しみの さだめを知り

わたしは人知れず 血を吐きつづける

・ウィリアム・シェイクスピア(P76、「まごころの愛」より)

まごころの愛に よけいな口をはさまないでくれ

愛はゆるがないものだから

相手の心変わりによって変わるような愛は

まごころの愛ではない

このような感じで、どの詩もオリジナルが伝えるメッセージを損ねないように留意しつつ、シンプルで分かりやすい言葉で詩が翻訳されています。

収録されているのはどれも有名な詩ですが、こうして読み返してみると、なぜいい詩がいいのか、改めてその理由を実感します。

特にハイネとかエミリ・ブロンテの詩を読むと、人の悩みは時代を超えて決して変わらないものであることに気づかされます。

このような感じで、世界の名詩を味わうにはもってこいの本です。言葉の凄さ、想いの凄さを実感できる、そんな一冊になっています。

本はこちら

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