経年変化を楽しむ。良いアコギが一生ものの理由

アコギ

2014年の7月、国産アコギ会社大手、ヤイリギターのK.Yairi Custom Shop NFO-Custom GPというアコギを購入、2年が経ちましたが・・・。

最初の少し硬かった音が、だんだんとまろやかになってきて、購入から2年以上経った今、その変化に驚いています。

弾き込めば弾きこむほど、そして時間が経てば経つほど、サウンドホールから発する音の響きが豊かになって、「お?」とその変化に驚きます。

それにしてもヤイリはいいなぁ。マーティンのように音は綺麗系の音。しかし、マーティンの音とも違う良さがある。

そのことは、2016年7月にマーティン000-42とか、OM42とか、いわゆる高級系のモデルをたっぷり試奏したからこそ、特に感じます。

良いアコギは一生付き合える

アコギは価格的にあるラインを超えると、どのアコギも音に魅力があって、育てがいがあると言えば変ですが、一生ものになっていくものだと思います。

新品を購入して、毎日弾く。そして、時間の変化とともに、自分が年をとっていくのと同じように、ギターの音も変わっていく。

ときにメンテナンスが必要になりますが、ロレックスとかグランドセイコーなどの高級時計も、メンテナンスをすることで、一生ものとしてずっと使うことができますが、それはアコギも同じなのかもしれません。

いいアコギを持てば、人生の友ととして、一生楽しむことができる。音が変化していく過程を楽しむことができる。

こう考えると、新品のアコギを買うのもいいものだと思います(ビンテージのアコギは既に出来上がった音を買うものなのかもしれません)。

一目惚れは間違いじゃない

新品のとき、最初に手に取って試奏して、そこで「この音、いい!」というアコギは、弾き込んでいけば、きっと、時間とともにより豊かな音を響かせてくれるようになります。

だからますます、愛着が湧いて、ギターを弾くのが楽しくなってきます。アコギのように生音は尚更。ギターが振動する感じも、また違ってくるんだなぁ。

今ヤイリのアコギを抱えてこの雑文を書いていますが、本当にアコギは生物、生きていて成長していくものなんだなと実感しています。

気に入ったアコギを弾いて、自分の腕だけでなく、アコギの音自体が変わっていく過程を楽しむ。それは本当に豊かなことだと思います。

マーティン、ギブソン、ヤイリ、どのアコギも、育てれば育てるほど、音の変化を楽しめます。

もちろん、最初試奏したときイマイチなギターは育てても良い音になるかどうかは分からないのかもしれませんが、試奏して「ビビっ」と来たアコギは多分大丈夫。

アコギを所有し、弾く。そしてアコギが育っていくのを実感できる。一生ものの良いアコギは、そんな豊かなギターライフを経験させてくれるのだと思います。